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天国は待ってくれるのぉゅのレビュー・感想・評価

天国は待ってくれる(1943年製作の映画)
3.6
2021年 鑑賞 21-282-18
レスリー・ブッシュ=フェキート氏の戯曲「Birthday」が原作。脚本のサムソン・ラファエルソン氏が戯曲「Birthday」を脚色し、「ニノチカ」「生きるべきか死ぬべきか」「小間使」等のエルンスト・ルビッチ監督による、死後の世界にやってきた男性が、閻魔大王を相手に自らが歩んできた人生を語るソフィスティケイテッド・コメディ(= 男女の気の利いた都会的な会話のやり取りでストーリーを展開させるロマンス)作品。

ヘンリー・ヴァン・クリーヴ(ドン・アメチーさん)が地獄の受付にやってきた。彼は閻魔大王(レアード・クリーガーさん)に迎えられる。閻魔大王はここへ来た人々に対して地獄行きか天国行きかを告げるのだが、ヘンリーは「これまでの人生を振り返れば、自分は地獄行きで当然だ」という。興味を抱いた閻魔大王の求めに応じて、ヘンリーは自分の生涯を語りはじめる。ニューヨークに暮らす上流階級の家庭で、ヘンリーは甘やかされた一人っ子として育った。祖父のヒューゴ(チャールズ・コバーンさん)は自由気ままな人物で、家の中ではただ一人ヘンリーとウマが合う人物であった。結果的に、成長したヘンリーは暇を持て余したプレイボーイとなり...

主人公のヘンリーが閻魔大王に、自分の過去のエピソードを語られる、ヘンリーによるヘンリーの生涯...

地獄の受付の部屋、登場人物の服装、ヘンリーの実家、カラフルでシャレオツ!私の決めつけなのかもしれないが、おしゃだから、フランス映画か?と思ってしまった... 私は馬鹿だ...

ヘンリーが書店で口説いた美女は、ヘンリーの従兄弟の婚約者のマーサ(ジーン・ティアニーさん)だったが、それでもヘンリーは猛アタック。で、ヘンリーはマーサを口説き落とし、結婚 & 駆け落ち... 私はこうだからイケメンプレイボーイと金持ちプレイボーイは嫌いなのだよ!「なぜ現れたの?」「君を幸せにするためさ!」... 虫酸が走る... けど羨ましい。私が言うと変な空気になってしまう。

駆け落ち後、ヘンリーの実家に戻り、ヘンリー&マーサの息子が誕生をするが...
ヘンリーとマーサとヒューゴが共存することがダメなのか?駆け落ちしていないと駄目なのか?いや、ヘンリーの実家自体が、プレイボーイの血が騒ぐ?どの理由からかは不明だが、2度目の駆け落ちをする...

時は流れ、ヘンリーたちの銀婚式。未だにマーサへの一途な愛を持つヘンリー。伝わりにくいヘンリーのマーサ愛が、マーサに伝わり... こういうのには憧れる!が...

“ヘンリーおいで 人生最後の旅に出よう”
実家の本棚のある本を引き抜いたヘンリーの表情と、その後の親子の会話は、ウルっときた。もうこの際、彼女は待ってくれているに邦題を変えましょう!
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