このレビューはネタバレを含みます
最期は縞模様のパジャマの少年2人がガス室で死んでしまう。
“CHILDHOOD IS MEASURED OUT BY SOUNDS AND SMELLS AND SIGHTS”
「ずるいよ。僕だけこっちから出られなくて。君はそっちで友達と遊べるのに」
「遊ぶ?(この番号は)ゲームじゃないよ。みんな番号をもらうんだ」
子どもたちは、大人のようにしがらみに捉えられることなく物事を考える。
自分の聴覚、嗅覚、視覚で捉えたことが全て。
どうして、”農場”の人たちは一日中縞々のパジャマを着て働いているのか。
どうして、ユダヤ人は悪人なのか。中には良いユダヤ人もいるんじゃないのか。
大人にユダヤ人は敵と教えられたものの、どうしてかは分からない。
「僕と君は友達になっちゃいけないんだ。僕と君は敵同士だから。知ってた?」
ただ、友情に人種の壁はなくて、有刺鉄線越しにボードゲームをする少年2人は本当の友達だった。
フィクションであるなら、ラストシーンは改善余地があると思う。
2人で遊んでいるところを見つかりシュムールは殺されてしまい、ブルーノは大きくなって、どうして友人が殺されてしまったのかを理解し、その後どのように生きていくかを想像させられるようなエンディング、とか。
子どもから見た戦争について考えさせられた。
LIFE IS BEAUTIFULも改めて鑑賞したい。