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縞模様のパジャマの少年のimachamaのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.0
見てから一週間くらい経っていますが、作品を振り返ってレビューを書く気になかなかなれませんでした。
もう、見た後の絶望感たるや、今までで断トツ。
歴史的な悲劇を軸に描く意味を考えると、ラストは納得せざるを得ない気もします。

人×人として描かれる戦争映画は、その時代の背景や国の思想が色濃く反映され、深く理解でき得ないところに距離感があり、客観的に見ることが出来ている気がします。
けれど、この映画での大人に何も知らされていない子供達が巻き込まれていく様は、ナチス独の問題や人種間の差別を超えて、大人の有り様の悪みたいなものを感じずにはいられませんでした。

職場の方から、勧められないけどいい映画として教えてもらったのがキッカケですが、私も同じ思いです。
でも、この映画を見る前は持ち得なかった視点ができた気がします。
そういう意味で見て良かったと思っています。
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