Maoryu002

エクスプレス 負けざる男たちのMaoryu002のレビュー・感想・評価

3.8
黒人青年アーニー・デイヴィス(ロブ・ブラウン)はアメフトの奨学生としてシラキューズ大学に入る。ヘッドコーチのシュワルツワルダー(デニス・クエイド)に鍛えられ、人種差別とも戦い活躍を見せるが、病が彼の体を犯し始める。

やっぱり、スポーツものはアツくなる。
ルー・ゲーリッグの人生を描いた「打撃王」、ジャッキー・ロビンソンを題材にした「42 〜世界を変えた男〜」を思い出し、同じような力強さと切なさが後に残る。

一方で、根底にあるはずの人種差別は描き切れてないように感じてしまった。
“目に見えないラインがこの国一帯に根深く存在している” という言葉で始まるんだけど、コーチも仲間もチームを守るために大人の対応していただけのような…
結局、アーニーだから庇い支えるけど、根本的なところにはあまり踏み込んでいなかったように思えた。

そして、アメフトのテクニカルな話が多くて、日本人には入り込みづらいところもあるだろう。
他の映画と同じように、なぜか雨や薄暗い中での試合の映像が多いのは不自然だったなー。

自分はけっこうアメフト好きだけど、アーニー・デイヴィスって知らなかった。こんな偉大で惜しい人物がいたとは。
伝説のジム・ブラウンが登場したのは嬉しかったし、デンバーで活躍したフロイド・リトルを「42 〜世界を変えた男〜」でジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマン(若い!)が演じているというのは、なんとも不思議な感覚だった。
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