山の中で母親と二人きりで暮らしている少年小明は、毒ヘビにかまれて死にかかったところを千年人参王に助けられた。
千年人参王は不老不死の力をもつといわれる伝説の仙人で、やさしい心の持ち主だった。
ところがその夜、大変なことが起きる。
魔王を倒すというだけの話を行き当たりばったりの思いつきで盛った映画。
ジャケットでは香港版『ネバーエンディングストーリー』と書いています。
ネ、ネバーエンディングストーリー???
あの名作が香港で蘇る!
これは期待せずにはいられません!!
だが、似ていないし、似せようとした形跡も見られない。
少年が主人公のファンタジーってぐらいの共通項しかない。
ぶっちゃけ、『ネバーエンディングストーリー』と『三頭魔王』はカレーとう〇こくらいの差があります。
というか、そもそも香港映画じゃなく台湾の映画だし。
日本の発売元もずいぶんデタラメなことをやっていたようだ。
しかし実は日本でビデオ化されながらも一般的に知られてないが、シンシア・カーンがアクションスターとなる直前、何と19歳時の出演作でまさにお宝的作品なのです。
いやー、19歳のシンシア・カーンはピチピチしてますなぁ。
そんな初々しい19歳のシンシアが挑んだアクションホラーアドベンチャー大作(嘘)。
ストーリーは脱力そのもので、いきなり出てくる地雷原や、仮死常態の母親を床に置きっぱなしにして旅に出る主人公など、ギャグなのか天然なのか分からない笑い所に溢れているのが壮絶。
そして唐突に吸血ナチスゾンビが出てきます。
口癖は「ハイルヒトラー」。
果たしてこいつは三頭魔王と関わりがあったのか、作品中まったくそこには触れてなかった。
この作品の中で一番謎のキャラなのかもしれない。
だがこのナチスゾンビ、造形といい動きといい、なかなかの怖さではありました。
また、八卦は効かないのに、坊主の首から下げている卍マークを見たら敬礼して止まるというブラックジョークをいきなり堀りこんでくる。
まぁとにかく、凄まじいまでのインパクトを持つ作品でしたね。
どう感じるかは人それぞれだが、観る人全てに、強烈なインパクトを与える作品であることは間違いないと思うので、発見したら是非是非観て下さい。