はる

冷酷処刑人 〜父なる証明〜のはるのレビュー・感想・評価

2.0
まずは、ストーリー説明をささっと…
娘が、薬物反応の上に体内には男性4人の精液が残され死んでしまい、父は どうしようもない気持ちのやり場に落ち込む日々。
そんな中、娘が出演する アダルトビデオが郵送で送られてきます。
内容を観ると明らかに普通ではない娘の様子。
考えれば考えるほど娘を亡くした悲しみは 怒りへと変わり
父は 娘の死の真相と敵討ちに出発し、次々と殺していきます。
その途中でヒッチハイクをする少女と出会い、 警察に停められ、連行された先は 重要な鍵を握る最後の敵討ちの相手の家。
そこで父は刺され、殴られそれでもヒッチハイクの女性を助けようとします。 と、いうようなだいだいの流れです。
親の視点から見るとこの父のした事は納得できるし、私も復讐と真実の為に法を犯してでも追求すると思います。
そして、関わった人達を許せないと思います。
逆に、このAV製作に関わった人達からしてみると聞いてた内容とまったく違って連れてこられたけれど自分から出演志願してきた人に高い報酬を払い元を取るために売るのは商売。
そして 救急車を呼んだのだから
きちんと助ける意思はあった。 と、
考えますよね・・・・

たぶん、この映画の主観としては 娘を想う父親の本当の愛情を描いてるんだと思います。(多少歪んでいますが)
娘を亡くした絶望を怒りに変えることで 自分を保つんでしょう。
なので、娘が自ら志願したとか聞くと親としては認めたくないわけで
娘に落ち度はないと思いたい。
それが親なんです。
分かるんだけど・・・・
何か 重要な部分が描かれてないんだよねぇ・・・・
何で娘はお金が必要だったのか。
何と聞いて娘は撮影に同行したのか。
平気で殺人を犯す人物(最後出てきた奴)も混じってるのに何わざわざ救急車を呼んだのか。←ビデオが出回れば 重要参考人として引っ張られる可能性があるのに。
この点が抜けているので
終わっても んー・・・・? という疑問だけが残ってしまうのであります。
そんで、終わり方がこれまた微妙やし…
ストーリー的にはいいんだけど
採点をつけるとしたら
「もう少し頑張りましょう」 みたいな感じです。
でも、アクションシーンとかドキドキするから
こういう映画としては 珍しいタイプじゃないかなぁと思います。
はる

はる