福福吉吉

ヴェノム 毒蛇男の恐怖の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ヴェノム 毒蛇男の恐怖(2005年製作の映画)
2.0
とある田舎町の橋の上でトラックと乗用車が接触事故を起こした。トラックの運転手レイは橋から落下しかけた乗用車の老女を助けようとしたが、老女のカバンから出てきた無数の蛇に噛まれて橋から転落し、死亡する。老女はブードゥー教の祈祷師で、蛇に悪霊を封じ込めていた。死亡したはずのレイは不気味な毒蛇男となって、町の人々を襲い始めた。

いわゆる殺人鬼が若者たちを襲うというホラー映画の典型の作品です。
今回、毒蛇男になったレイは、周りの人から不気味がられているも、狭い橋の上に駐車していた主役たちに危ないから注意したり、衝突した乗用車に乗っていた老女を助けようとしており、良識ある人のように思ったので毒蛇男になってしまうのが可哀そうに思いました。周りがなぜレイを不気味がっているのかの描写が欲しいし、毒蛇男になるのに相応しい理由が欲しかった。
そして、毒蛇男というわりには、外見も人を襲う方法も蛇の要素が全く無い。毒蛇なんだから、噛みついて毒を注入するぐらいのことはやって欲しい。一応、水の中を泳ぐときだけ蛇のような感じだったけど、だからといって何も無かった。
また、主人公のイーデンなんですが、老女の孫の家に行っては何とかするよう要求したり、死んだ友達の身体をブードゥー教の人形にして助かろうとしたりして、どうにも自分勝手で感情移入できなかった。
本作は残酷な描写が少なく、あまり怖くなく、意外性のある展開もないのでホラー映画としていまひとつの感じが否めない。

マーベル作品の「ヴェノム」とは一切関係ありません。(注意書き必要かな?)
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