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ゴジラ1985のtakehiのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ1985(1985年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

以下日本版と勘違いして投稿、、、、

悪目立ち!?特別出演の武田鉄矢セリフ集
(ほとんどがアドリブという奇跡!)
☆ゴジラが現れた事により誰も居なくなった新宿高層ビルの高級レストランにいる浮浪者の武田鉄矢! 
歓喜のうたを原語で口ずさみながら厨房にて食材を物色するご機嫌の鉄矢「〜♪ ま、こんなとこでいいか、、」ご馳走を脇に抱えながらテーブル席の間を半笑いで歩く鉄矢「だ〜れもいなくなっちまって アイラブ東京か?」「ウエルカム ゴジラか?」 テーブルにご馳走と酒を並べて、マーテルのブランデーをグラスに注ぎ「どんなもんかな?」匂いを嗅ぐ鉄矢「何だコリャ、、」慣れない香りが気持ち悪かったのか「ヘッ 大学生のコンパやってんじゃないんだから」「やっぱ酒はカミュでないと口が合わないな」 ※カミュ=神=GOD=GODZILLA=ゴジラ セリフのどこかに神を入れたかったらしいです。 
突然ゴジラの顔のドアップ!鉄矢に窓越しに吠えるゴジラ!! 腰を抜かし崩れ落ちながらも「でっかい顔して歩くんじゃねえ!この野郎 田舎もんが!」「新宿歩きゃ都会人なった、そう思ってるんだろ お前ェ」上京した当時罵られた実体験の悲しい思いをぶちこむ鉄矢!

☆破壊されたビルから降りようと田中健と沢口靖子(初代東宝シンデレラの時代)が鉄矢に助けを求めるシーン 
田中健「すみません!ホースの先を持ってくれますか?」鉄也「おう いいとも!」両手を頭上に近づけ輪を作りテレビ番組笑っていいとものポーズをサラッとぶちかます鉄矢に脱力、、 目覚めたゴジラ、、手に瓦礫のコンクリを持ちながら鉄矢「この野郎死んだふりしやがって」 
田中健「逃げろ!」沢口靖子を庇いながら「ほら」(逃げるんだ!) 鉄矢「大丈夫か、、」←あまりに可愛すぎる靖子に心奪われ触れようとする鉄矢。 田中健は明らかにゴジラと鉄矢から逃げているのがわかる笑  そんな2人に「災難と思な チャンスと思え!!」と名言をカッコつけて叫ぶ鉄矢!
⭐︎迫り来るゴジラを背にして観客に向かって走る鉄也!!
※当時映画館で見事なオプチカル合成のその絵作りに衝撃を受ける私、ガードマンの石坂浩二の合成シーンと並び名シーンです。
転ぶ鉄矢「あ痛っ あ痛、、」すぐ近くのゴジラに向かって「大男 総身に知恵が回りかねか」※歌舞伎の台詞、芥川龍之介が短編に使用した言葉でからだばかり大きくて愚鈍な男を皮肉っていう言葉
「このバカ野郎!」そして力なく「バカ野郎」「あ痛ぁ、、」ゴジラに完敗し気絶する鉄矢、、ジ・エンド。

この頃の武田鉄矢さんは35才、TVドラマ金八先生シリーズで国民的スターになり、民放の行く年来る年の司会をしたり、映画では高倉健との共演を経て、刑事物語のシリーズを東宝で原作脚本主演(この作品で沢口靖子さんはデビュー)したりと大活躍な時代でした。
ロードショー当時私は成人を迎えた頃で、久々の怖い悪者ゴジラ映画にそれなりに期待して観ましたがその出来は、大味で円谷英二特撮の黄金期のような輝きを感じず残念でした。。とはいえラストの三原山の大爆発、銀座マリオンビルのミニチュアの精密な仕上がり、スーパーXとゴジラの新宿高層ビル街での攻防(ビルをぶち破るゴジラの放射熱線、その大穴越しの戦闘シーン等々)は見応えあったし、沢口さんは演技力はともかく、可愛かったし、武田鉄矢さんや石坂浩二さんのカメオ出演シーンは私にとって本気で楽しかったのでした。
当時アメリカ映画インディージョーンズの2作目やゴーストバスターズの1作目が上映した同時期、そして革新的SFX作品スターウォーズやエイリアン、ブレードランナーを観て目が肥えてしまった時代、前年度東宝作品のSF大作さよならジュピターの仕上がりにガッカリした私にとって本作品は飽きずに最後まで観れた事は救いでした。

(2022年11月19日 yahoo映画へ投稿 配信にて再鑑賞)
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