福福吉吉

ワナオトコの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ワナオトコ(2009年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
元泥棒のアーキンは妻の借金返済のため、内装工事を請け負っていた顧客のチェイスの家の金庫から金品を盗みに入る。しかし、そこには既に侵入者がいて、多くの殺人トラップを仕掛けていた。チェイス家の家族が生命の危機に遭遇し、アーキンはチェイス家の人々を助けようとするが...。

◆感想◆
泥棒に入った家に殺人鬼がいて、泥棒と殺人鬼が壮絶なサバイバルを演じる作品となっており、殺人鬼が殺人トラップで人を攻撃するところが特徴的になっています。

主人公のアーキン(ジョシュ・スチュワート)は元泥棒だが、現在は内装業者として真面目に働いていたが、妻の借金返済に迫られ、再び泥棒に戻っており、チェイス家の家族と信頼関係が築かれていた分、やってることが恩知らず過ぎて感情移入しにくかったです。その家族が殺人鬼に襲われていることを知り、助けようと動きますが妙に中途半端に善人っぽいのがハナにつきました。

殺人鬼は黒い覆面をつけ、妙に目が可愛く見えるのですが、痛々しいトラップを家中に仕掛けて、住人を襲います。また、捕まえた住人をかなり残酷に殺傷しており、凶悪さを感じさせるキャラクターになっていました。それでいて住人を選別して殺しているという特殊な性格も殺人鬼の異常性を表しているように感じました。

アーキンと殺人鬼の攻防戦の見せ方が非常に上手く、アーキンが殺人鬼と鉢合わせしないように部屋を移動する際、天井視点で見せてその緊迫感を引き立てていました。トラップをかわしながら殺人鬼を回避するアーキンの緊張感がしっかり伝わってきました。

残酷な描写はとても多く、殺傷シーンは直接的に描写しているため、見た目のインパクトもかなり強いです。

なかなか面白かったと思います。以前に本作の続編の「パーフェクト・トラップ」を観て以来、気になっていた作品ですが、観て良かったと思います。

鑑賞日:2023年10月1日
鑑賞方法:DVD
福福吉吉

福福吉吉