ガルベス

侠女/俠女 第一部:チンルー砦の戦いのガルベスのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「侠女」(1971年)を鑑賞。
香港の巨匠と謳われたキン・フー監督による武侠映画。
明らかに黒澤明の時代劇作品の影響を受けてはいるが、さらにそれを越えてみたいという野心も垣間見える。
そういった点ではテレビドラマの世界から地位を高めていった五社英雄に共通するものを感じた。
超一級の時代劇でありながらカンフーアクションの萌芽も散見、活劇の魅力が満載かつ哀愁漂うこの上ないラストかと思いきや、なぜかその後の30分間は脇の登場人物達が暴走。
一転して前衛風味、アレハンドロ・ホドロフスキー感に満ちた不可解な結末に唖然呆然…。
しかしこのモヤモヤとした作りが嫌いではなく、むしろ癖になる面白さであった。
ガルベス

ガルベス