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ル・アーヴルの靴みがきのmasaのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
3.8
とても優しく、純粋な作品でした😊

フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督によるヒューマン・ストーリー。
フランスの北西部にある港町を舞台に、毎日を必死に生きる庶民たちの生活を描くと同時にヨーロッパとは切っても切れない関係にある難民問題についても問い掛ける。
ごくありふれた人々が紡ぎ出す、心温まる奇跡の物語が観る者の琴線に触れる。

昔パリで暮らしていた芸術家のマルセルは、今は港町ル・アーヴルで靴磨きをしながら生計を立てている。
彼は自分に尽くしてくれる妻と愛犬ライカとの暮らしに満足していた。
だが、ある日妻が病気で入院した後、アフリカからの難民の少年と出くわし、警察に追跡されている彼をかくまうことに……

自分がもしマルセルだったら同じ様に少年をかくまうことができただろうか……
たんたんと進む何気ない作風の中でも、幸せとはなんだろうかと問いかけてくる。
マルセルと妻たんたんと描かれているが、いい夫婦だった。
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