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ル・アーヴルの靴みがきのさんのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
4.1

今までみたカウリスマキ作品の中で一番ブレッソン味を感じる

ひとつの契機が、ある別のなんの因果もないようなところに働きかけるような

そしてその契機は波及するように現実を動かしていく

決定的瞬間はすでに過ぎ去り、予兆だけがある
(今思えば、これは小津なのかも)

『ラルジャン』の逆を行く映画

イドリッサが抜け出した後の窓のシーンや、カティ・オウティネンの「(奇跡は)近所じゃ起きてない」というセリフがグッとくる
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