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かの偉大なチャップリンも言っていたように悲劇と喜劇は紙一重。主観的に見れば人生は苦悩の連続であり悲劇だが、客観的に見れば喜劇にもなり得る。本作の人間の心の内面の描き出し方は凄い。主人公の心の内面が極…
>>続きを読む戦前、ドイツのウーファで製作された華やかなりしドイツ映画界を代表する監督F・W=ムルナウ、名優エミール・ヤニングス主演のサイレント映画。
一流ホテルで将軍のような立派な軍服を着て働く老ドアマンが年…
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ムルナウはサンライズぐらいしか見てないのですが、姿勢の人々の描写がいきいきとしていて大好きです。メインじゃない登場人物の一人ひとりにちゃんと自我があって、自由に生きていることがスクリーン越しから伝わ…
>>続きを読む映画ってこんなに面白いのか!?って自分の中で感じた革命的な一作。必見!!
とにかく凄い!!!!
なによりサイレント映画なのに字幕が一切入らない。ムルナウは音声に一切頼らず、映像だけで見せる。役者の…
ホテルの老ドアマンが老いのために便所掃除に左遷される悲哀を描く。ムルナウがセリフを排除した瑞々しい映像で挑戦している。冒頭の雨の場面が素晴らしい。本作ではガラスごし、窓ごしのフレームショットが多い。…
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【映画は元来エスペラントだ!】
『死ぬまでに観たい映画1001本』掲載の『最後の人』がMUBIにて配信されたので観てみました。本作はアルフレッド・ヒッチコックが『映画術』の中で絶賛した作品。彼に言わ…
老後の孤独。
ドイツ表現主義の第一人者、ムルナウのサイレント映画です。
サイレントなのに素晴らしく饒舌な作品。
主演のヤニングスの表情と体を使った表現が豊か過ぎて、今後"ドイツ男"と言われれば彼を…
最初の2カットで大傑作であることを確信。弾ける雨粒が行き交う傘と車を纏い、霧が辺りを覆っているかのようなこれ以上とない大雨シーン。
二重露光、フェードで扉を超えるなど映像トリックが凝っている。結構…
▪️Title : 「最後の人」
Original Title :「The Last Man Der Letzte Mann」
▪️First Release Year:1924
▪️J…