みちたろ

最後の人のみちたろのレビュー・感想・評価

最後の人(1924年製作の映画)
3.8
ホテルが倒れてくる幻覚のショットや、老眼をピントのボヤけで表したショットは上手いなと思った。ドアマンの服に対する執着や、トイレ掃除の絶望感など、演出も分かりやすかった。

ラストは不要だったが、ハリウッドエンディングを強要された(?)という制作過程そのものが面白い。ムルナウは嫌だったんだろうなというのがはっきり伝わってきた。

序盤で、主人公の爺が階段を登ってくる影が壁に写っているショットが『吸血鬼ノスフェラトゥ』と似ていて驚いた。
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