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メルビンとハワードのdoremifaのレビュー・感想・評価

メルビンとハワード(1980年製作の映画)
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ハワード・ヒューズを助けて遺産の相続人に指名された、と主張した実在の人物を描いた作品。軽いコメディ調で良い。
工場や牛乳配達員として働き、金が無く妻と子供に出て行かれ、連れ戻すも調子こいてまた離婚して、子連れの女と再婚してガソリンスタンドを営んで、と大変っちゃ大変だけどあくまでアメリカンドリームを夢見る少し不運な一般人。かなり脚色はしてるんだろうけど騒動のおかげでメルビンという人間の人生が映画として語られるというのが面白い。
冒頭とラストにしか出てこないジェイソン・ロバーズだけど表情の対比が素晴らしくて思わず感動してしまった。歌は嫌いだと言い張るハワードに無理やり自作の歌のシンガロングを強要するメルビン。遺産を巡る裁判後にその事実だけで十分だと晴れやかな顔をする彼の顔も良く、また一人「バイバイ・ブラックバード」を歌うハワードも良い。
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