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メルビンとハワードのペインのレビュー・感想・評価

メルビンとハワード(1980年製作の映画)
4.1
“革命前夜”

『ザ・マスター』の元ネタの1つ。

先週、ジャン・ユスターシュ映画祭や、デヴィッド・クローネンバーグ最新作封切りを横目に、上映最終日だったジョナサン・デミ監督幻の初期作を下高井戸シネマで。

かのP・T・アンダーソンの奇作『ザ・マスター』でもオマージュされた例のバイク🏍️疾走シーン、“まさかこのタイミングでくるとはっ!というか、まんまやないかいっ!”となりましたね(笑)それを観れただけでも料金分の元は取れたとも言えるというか。

アカデミー脚本賞&助演女優賞も獲ってたのかっ!とびっくりする程に、内容はかな~り地味で垢抜けない、賞レースには引っ掛からなさそうなゴリゴリのインディペンデント映画。ただ、“革命前夜”を予感させるようなアメリカの良心的煌めきが画面を確かに覆っていた⬅️後に『ストップ・メイキング・センス』を撮り『羊たちの沈黙』で“巨匠”と呼ばれるまでになると思うと未來人気分を味わえる😊

同じく1980年に作られたロバート・ゼメキスの『ユーズド・カー』(※『BACK TO THE FUTURE』の源流的傑作!)にも近いインディペンデントの煌めきだが、『ユーズド・カー』はもっと派手でエンタメ性に富んでいる。
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