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メルビンとハワードのmiのレビュー・感想・評価

メルビンとハワード(1980年製作の映画)
4.8
混雑は何となく予想できたので40分前にアテネに着くも、東京中のシネフィル及びサブカル好きの人間が集まったかと思うような熱気で(二階から並んだなんて初めて)ビビった。
立ち見もたくさん出てた。(椅子に座れただけ有難い)
そんな熱気に違わずとんでもない傑作。
完全に遊び心で撮られたファーストカットから心はもっていかれるわけだが、全体通してファニーで切ない。
オツムの弱い主人公の善意がもたらすドラマ。
バイバイブラックバード。

ストーリーの飛ばし方が素晴らしい。なんの説明もなくカットとカットの間で数ヵ月飛ばしてくることもあるが、不自然さはまるで感じない。
ストリップバーのサティスファクションでぶちあがり。
エンドロールで再び衝撃。
真実はどこにあるのか、宙を漂う浮遊感さえ心地いい。
「ハワードが俺の歌を歌ってくれた。それだけで十分」
いいもんみたわ。今日はカビ臭さを感じないぐらいアドレナリンでてた。
生青山真治。
明日はそんなに混まないことを願う。


2019劇場鑑賞117本目
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