カリガリ博士に続いてドイツ表現主義ではこの作品が好きかも。老ポーターがあることをきっかけに自慢のホテルの制服を剥奪されることから悲劇か始まる。人あっての制服のはずなのに制服に支配されているという滑稽…
>>続きを読む大雨の翌日、快晴となって人々が一斉に布団を干し始める多幸感。これこそ生活という嬉しさ。それが一転、主人公は解雇同然の配置換え。収監されるかのようにドアへ吸い込まれていく絶望の背中が痛々しい。サイレン…
>>続きを読む『最後の人(Der Letzte Mann)』というタイトルと、あのエピローグから、ふとヴェーバーの言葉を思い出す。「「末人たち」》letzte Menschen《にとっては、次の言葉が真理となるの…
>>続きを読むこんな100年近く昔の作品に、“リストラを家族に報告できず、公園のベンチで時間をつぶす父の悲哀”…と通じる(?)テーマが既に描かれていたとは…!
左遷の通告に腰骨までやられたようなショックの受け方…
流石!スゴすぎる。
「サイレントはちょっと…」みたいな人間でも惹き込むような純粋なカメラの魅力。コレは魔法だ。
ただ、制作会社の意向によって付け足された(らしい)ラストはあんまり好きじゃないな。
あ…
スタージェスでもこんなラストを用意しない。ていうか積み立てとかガン無視だからそりゃそうなんだけど……。幸せな気持ちをくれたので大好き。問題なのは、このぶんまわしを映画内で言及していることだと思う。そ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ふと思い出したムルナウの傑作の一つ。
昔ビデオで見たときに、映像は粗いものの表現主義を薄めてもなおシュトロハイム的写実主義で魅せるムルナウの手腕に脱帽したのだけど、一番感動したのはそのラスト。
…
黄金期といわれる1920年代ドイツ映画を代表する一本。エーリヒ・ポマーがプロデュース、フリードリヒ・ムルナウが監督、カール・マイヤーが脚本、カール・フロイントが撮影と、当時のトップランナーたちが結…
>>続きを読むサイレントに慣れきっていない未熟さから、時折退屈感を感じてしまったが、傑作だということは十分伝わってくる。ピアノ生演奏@ギンレイホール。
表現主義的な演出が光る。扉の先の暗闇、虚しく揺れる扉。ビルが…