制服を奪われたホテルの老ポーターと露骨な権威主義。メリーゴーラウンドのように光り輝く回転扉が一転して運命の輪のように掌を返し、ポーターは薄暗い地下トイレに追いやられる。惨めなヤニングスの精神を代弁す…
>>続きを読む『最後の人』(1924) 初鑑賞。F・W・ムルナウの世界 キネピアノ in テアトル梅田。冒頭のエレベータと回転ドアで転落と入替りの無常さが表現されてるようで虜に。そこから無字幕サイレントの思いきっ…
>>続きを読む良い映画…と思って見てたけど最後のエピローグいらなすぎてちょっと機嫌悪いまま映画館をあとにすることになりました。ムルナウも「いらんって言われそうだから言い訳書いてから見せよ」って考えてあの解説カット…
>>続きを読む無字幕だからこそ、作りが丁寧になったように感じたから不思議。
最後のあまりにご都合主義なオチも「異化効果だよ、きっとぉ!」と開き直って見ることができるのは、前半があるからだ。
前半もご都合主義な…
ヤニングス主演の作品としては、「嘆きの天使」に通ずるところがある。台詞が全くないが、何が起こってるのかが大体わかるし、映像表現が斬新で見ごたえがある。特に、不安定になったポーターの心理状態の表現がい…
>>続きを読むエレベーターから降りてくるカメラ。
回転ドア、行き来するタクシー。
脚本家が書き加えたもう一つのエピソード。
レストランで次々と運ばれてくる料理。
ラスト、かつての自分と同じ衣装のドアマンに止…
老人のドアマンはトイレ係へと降格し、尊厳が堕ちていく。
ムルナウ監督の夢で現実のコンストラストの使い方や台詞が一切ない作り方、完璧です。
別エンディングも皮肉が聞いてて好きです。
主演のエミール…
無字幕のサイレント映画。『吸血鬼ノスフェラトゥ』のムルナウ監督作品で、変わりゆく人間の哀しさを切り取った作品でした。
ゆったりと見せるのに、ドラマがあるのはこの時期の映画として異質なものを感じます…