記録。
ジャケットの悪意。
嬉しいことにここ最近は名作や良作に出会う割合が多いんですよね。そうなってくるとクソ映画を摂取したくなるのは必然なワケです。バランスが大事なんですね。
あの範馬勇次郎も言ってたじゃないですか。「毒も喰らう 栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ血肉に変える度量こそ肝要だ」と。その通りだと思います。
今回のこの『ザ・キャット』。
ふざけてるとしか思えないジャケ写に期待が膨らむじゃありませんか。巨大化したネコちゃんが街を蹂躙しまくる、そんな笑えるおバカパニック映画だと思っちゃうじゃないですか。
…否!
取り憑かれた飼い猫が人を襲うっていうオカルトホラーなんですが、こんなデカいネコなんか出てこないし、内容はそこまでふざけてないんですよ。多分大真面目。もちろん死ぬほどつまんないです。
人が襲われるシーンを具体的に見せてくれないのはこの手の作品として致命的。そんなチラリズムはいらんねん。見せろや。
心底どうでもいいストーリー、虚偽のジャケ写、そしてネコも可愛くない。色々ありますが、真面目にやってオモロないってのが一番救いようが無いポイントでしょうか。
というわけで、とんでもない毒を喰らってしまった…というお話でした。