ヤクの売り方も足の洗い方も教える人カッコよかったな。でもあの人ああいう生活から足を洗いたくてチャンスとタイミングをうかがっていて、たまたま他人に恩を売れる機会が来たことだしこれ幸いとムショに飛び込んだようにも思える。これは彼の物語ではないから彼の内面は描かれていなくて、その行為に驚いた側からしか描かれてないんだけれども。
不安が恐怖を呼び、恐怖さが更なる不安を呼び、という永久機関を断ち切るために何が必要なんだろうな？いや必要なのは勇気だと答えは出てるんだけど、その勇気はどこから絞り出すのかな。ここに出てくる人ら虚勢を張って強がる生き方しか知らなそうで、そこから降りることを学べなかった。あんなに近くに降りた人がいるのに。舞台に上がることは大変だけど降りることはもっと大変に見える。でも降り方を覚えることは生き延びるために必要なこと。皆もう早く降りよう。降りて楽になろう。
