スマイルコレクターのtokaのネタバレレビュー・内容・結末

とりあえず日本の配給会社は一度廃業してほしい。ボーン・コレクターをパクり、猟奇殺人を強調したようなパッケージとは違い、見応えのある秀作。

主人公は任官半年、巡査部長で双子のシングルマザー。独学のプロファイリングで事件解決に挑む。誘拐殺人とひき逃げ死体遺棄、別々の話が緩やかに絡み、終盤にもつれ込む様子は引き込まれる。セリフより描写で見せるシーンが多く、主人公と同僚刑事の恋愛模様も息抜きとしては悪くない。

フランス映画の例によって、なぜ主人公が猟奇殺人マニアなのかはラストまで分からないし、登場人物からも説明されない。殺人犯の動機も金を欲しがる点はよく分からない。大きな瑕疵ではないからいいけど。

メラニー・ロランはブロンドをブルネットに染め、ルコックのモッサリしたダウンにカバンを斜めがけと、ファッショナブルとは言い難い。それでも24歳の若さが溢れ出て、やっぱり魅力的。