メラニー・ロラン主演、フランス版「羊たちの沈黙」とも言えるサスペンス。主人公の家の本棚にちゃんとあるしかなり意識してる。
これはジャケットと邦題で損してると思う。期待しすぎるのもあれだけど結構おもしろい。
男性を轢き殺したうえに200万ユーロ入ったバッグを盗み逃げる男2人組。それは誘拐された少女の身代金。少女は遺体で発見される―――ところから物語はスタート。この2つの事件と捜査官リューシーの過去が事件と繋がっていき見逃せない。
しばらくは捜査が続き2つの事件にじわじわ迫っていく展開がおもしろく、そこに挟まれる謎の少女たちのシーンで話をややこしくさせていてサスペンスとしてもいい。たまにグロいシーンもあってドキッとする。
最近だと「ザリガニの鳴くところ」なんかがそうだけど、アイテム一つで答えを出してくれるのが好きなのでこの終わり方は大好き。冒頭の少女のシーンから中盤で挟まれたシーン、そして最後で少女の物語は繋がる。
そこは描かないのっていうところや恋愛のパートだったり終盤の失速具合だったりメラニー・ロラン無駄に脱いじゃったりフランス映画らしい部分もあってそういうのも含めて好き。
