Toineの感想文

スマイルコレクターのToineの感想文のレビュー・感想・評価

スマイルコレクター(2007年製作の映画)
3.6
【運命の糸がたぐり寄せた再会】
「羊たちの沈黙」オマージュがちらほら。
レクター博士的な存在は不在です。
そんなフレンチサスペンスでございます。
ある猟奇殺人事件を追う女性捜査官のお話。
主演の女優さんがタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ(2009)」に出演なさっていた方でした。素敵。

場面繋ぎがあまり上手く行っていないし登場人物のバックグラウンドなど説明不足のためストーリーを追うのが難しかったです。
オープニングカットや蝋燭だらけの犯人のお部屋、大量の剥製などは眼福だと思った。
少女をアナベル人形に見立てて56すというやばい発想。
真犯人の正体。
ところどころハッとするセンスの良さ。

ある動物の解剖シーンで「ネクロマンティック」を思い出しました。
本物だったし。かなり強烈でした。

粗のある作品ではあるもののメインの猟奇事件と関連したもうひとつの殺人事件も同時進行するというプロットはかなり好きです。
何だかとても惹きつけられる映画でした。
アルフレッド・ロット監督の作品、これから調べて行きたいと思います。