救命艇のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

小説家スタインベックがヒッチコックの方針と合わずに、名前を取り下げたいと申し出た、戦争サスペンスタッチの難破パニック映画。

漂流する救命艇からの脱出劇を、娯楽映画風のサスペンスタッチで描くことの是非が争点となった様です。

インパクト満点の設定ゆえ、その後の展開力に期待すると、そうでもないというキライがあります。
命懸けのサバイバル劇にしては、登場人物の行動や性格が、軽妙にすぎ、リアリティが失われているからかも知れません。特にタイプライターを持ったマスコミの女性が紋切り型で深みに欠ける気がします。

残念ながら、スタインベックの小説は原文でも出版されておらず、原作との比較は外出来ません。