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救命艇のピッコロのレビュー・感想・評価

救命艇(1944年製作の映画)
3.8
同じ人間なのか???

人間不信になる映画…。
当時は戦争真っ只中なので、余計そうだったんだろうなぁ。
違う国の人間は、みんな敵!
ホントに同じ人間なのか?と疑問がつきまとってくる…。
今作のラストは、戦争を皮肉ってるのか?
または、人間自体を皮肉ってるのか?
コックさんのメッセージが結構強く描かれてたような気がする…。
今の時代も、背景は違うけど、人間不信な時代…。泣

映画冒頭、ドイツ軍の攻撃により客船が沈没してしまう…。
なんとか生き残った人々は、1隻の救命艇に乗り込み海を漂うってお話。
ただ、その救命艇には、自分達を攻撃してきた張本人で敵であるドイツ軍も乗っており…。
(ジャケ写の怖い人が、それね…。)

ずっと海の上、救命艇の上で進むお話なので、会話劇中心…。
なので、毎回、お楽しみのコックさんのカメオ出演。
どこに出てるのかな?って思ったら、意外な登場してて笑いました…。笑
ウィキによると当初は、水死体で登場するつもりだったらしい…。笑
コックさん泳げるのかな?あんまり運動は得意そうな感じしない。笑
ちなみに自分は、中学生の時、平泳ぎがクラスで一番早かったのですぞ!(プチ自慢。笑)

遭難モノにハズレなし!
限られた空間での人間の醜いあれこれは、なんて面白いのだろう!
結局、人は、自分が一番可愛いのだろうね!てへぺろっ!
当時の時代背景を考えると仕方が無いのかもしれないけど、ドイツ人は同じ人間ではなくバケモノみたいな感じで描かれてるのがちょっと…。
ここまでストレートな表現してるコックさんの映画って、今まで無かったような気がした…。
そうゆうプロパガンダなメッセージはあるけど、普通に密室ドラマとしてもオモシローござんした…。

ただ、遭難してるわりに、女優さんのメイクが整いすぎな気が…。笑
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