浅野公喜

救命艇の浅野公喜のレビュー・感想・評価

救命艇(1944年製作の映画)
3.5
第二次世界大戦中に作られたヒッチコック監督によるワンシチュエーションサバイバル物。

最初から最後まで救命艇でストーリーが展開し、黒人が吹く笛を除けば全く音楽(BGM)が無い点等は時代を考えれば挑戦的な作品。今の状況と対照的な回想シーン位は用意しても良かったのではとも思いましたが足を切らざるを得ない男やドイツ兵が居たり嵐が来たりと飽きない作風で、やや傲慢な感じの女ジャーナリストが次から次へと高価な所持品を失ったり自暴自棄になる所をはじめ人間の本質が曝け出される点はある意味痛快。敵同士と言えども危機的状況を共にする事で友情が芽生え・・的な展開も期待出来そうでしたが、時代が時代なのでドイツ兵の扱いは想像通りと改善的も色々挙げれそうですがヒッチコック監督作に興味が有るならば観て損はしない作品と言えそうです。

いつもカメオ出演しているヒッチコック監督ですが、今回は二次元で登場(笑)。
浅野公喜

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