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救命艇のtransfilmのネタバレレビュー・内容・結末

救命艇(1944年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

17本目のヒッチコック監督作品。
ヒッチコック監督作品のラインナップを見ていると、この映画だけなんとなく特殊な感じがしたけど、
この映画は第二次世界大戦中の1943年~44年に制作・公開された映画だそうです。

ヒッチコック監督って今までは戦争映画のイメージがなかったけど、自分がまだ未見の「海外特派員」や「逃走迷路」は第二次世界大戦の欧米を舞台にした物語だそうです。

戦争プロパガンダ映画というのがあるけど、一応、この「救命艇」もそれにあたるんじゃないかなと思いました。
というか、戦時中にこういう題材の映画を撮ったらもう絶対そういう内容になるよね。と思う。
そう思って内容を予想して観てたんですが、
この映画の序盤・中盤はかなり予想外の展開で、終盤どうなるのか読めませんでした。
まさか戦時中にこういう内容の映画を作る余裕があった?
と思ったけど、終盤の展開は納得の内容でした。

ナチをぶっ潰せ!というタイプの戦争映画はけっこうあるけど、
個人的には、この映画は戦争という極限の状態で、アメリカ市民がそういう心理(ナチをぶっ潰せ!)になることを正当化していそうな内容だな。と思いました。
・・「正当化」というとなんか悪く聞こえるけど、
当時はこういう時代だったんだろうと思います。

とても面白かったです!
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