「救命艇」ってくらいだから船が沈むんですよ。冒頭その描写がお見事です!
タイトルバックでしっかりそこまでの状況を説明しちゃいました。
時は第二次世界大戦。
ドイツのUボートによって沈められた一般人の乗る客船。
アメリカ近海であるものの、方向もわからない。
次第に乗組員、赤子を抱いた女性、怪我をした男・・様々な人間がやってきます。
「以前遭難したときは40数日でみつけてもらったぞ」
などと目が眩むようなセリフも。
さあ、そこでまた一人救われる男あり。
なるほど、こういうことかと・・・。
ほぼワンシチュエーション。
背景は書き割りかスクリーンプロセスかですが、スタジオ内でどのようにして揺らしたり風吹かせたり雨降らせたりしたのか興味は尽きません。デイシーン、ナイトシーンもあるし嵐のシーンも!
ホントこのあたりの映画は舞台裏を想像しても楽しいです!!
<主役の女性に着目してください!>
冒頭船に乗っている女性がいます。ジャーナリストのようで金持ちの身なりに撮影用カメラとタイプライターを所持しています。
・・・最後は他の乗客と変わらない姿になるのですが、いかにしてそうなるかに是非注意してご覧いただければ!この過程、本作のとても面白い部分だと思います。