約10年ぶりの再鑑賞。「良きアメリカ人/クリスチャン」の幻想性が、救命艇という閉鎖された極限状況の中で、崩れ落ちて行く。「隣人を愛する」ことや、思慮を持って行動することは、恵まれた環境で余裕がある人…
>>続きを読むスタインベック原作。ヒチコックにしてはかなりヘヴィな内容。演出の特徴は良く出ていて、ある物へのアップとか、小道具のせこい使い方とか、がっかりさせたり喜ばせたりする展開とか。独特のユーモア感覚、人間性…
>>続きを読む※※涙もH2Oと塩化ナトリウムでできてる※※
↑アメリカ人記者がダイヤのブレスレットをドイツ人船乗りに直させているシーンでのセリフです
水も食糧もない極限状態の中、ダイヤを見て船乗りが「氷みたいだ…
たとえ話みたいな映画です。戦争中、攻撃されて漂流したらどうする? そこへ敵の軍人が一人助けを求めてきたら? イイっすね、この緊張感。引きの絵がないんですね。さらに音楽もありません。救命艇のセットだ…
>>続きを読むタルラーバンクヘッドの高飛車なのに人間味あるキャラがギャップ萌えするし、クローズアップのときソフトフォーカスにしてあげるヒッチコックの優しさも良い。「殺さないのか、だと?こんな人種をどう扱えばいい?…
>>続きを読むスタインベックの初稿は、どこまで原形をとどめているのだろうか?
身なりに反して意外と人間的な年増女や、奇妙な怒りの沸点を持つ好々爺など、
単なる実験に終わった「ロープ」と比べれば、まだ映画作品とし…
第二次大戦下.魚雷攻撃を受けた船から脱出した生存者たちが一隻の救命艇にたどり着きます。
そこには様々な人種・職業・身分の人々がいましたが.この極限状況下では平時の人間関係が維持できるはずもなかった.…
このレビューはネタバレを含みます
ヒッチコック作品には珍しく、
主演女優が若くて可愛いコじゃなく、おばさん!!
しかもめっちゃ性格悪い役!
新機軸だな。
そのへんもWWⅡ真っ只中の世情の影響あるのかね。
実際逞しさが要求される話…