Cem

男と女のアヴァンチュール/紫のタクシーのCemのレビュー・感想・評価

5.0
一見フランス映画と思いきや、南アイルランドを舞台にした作品で驚いた。
アイルランドこそ神聖そのもので、そこにフィリップ・サルドのメロディが交じりあうとは尊すぎる。何かしら皆さん闇を抱えている。孤独と引き換えに自由を選んだノワレの闇が1番深い。‘‘紫のタクシー’’のオジチャンは出番少ないわりに、いつだって輪の中心にいる重要人物。娘を犯し、犬に発砲、馬に火を放つ狂気の親父は罪深いし、何やかんやでそんな親父を愛するアゴスティーナ・ベリもまた罪深い。アイルランドを発つ者、残る者。それぞれの人生再出発は希望しかないしキラキラしている。
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