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極悪坊主のmitakosamaのレビュー・感想・評価

極悪坊主(1968年製作の映画)
3.4
スカパーにて。極悪坊主シリーズの1作目。
若山お兄ちゃんが破戒僧になり大暴れ!同時期に大映で勝新が やくざ坊主を主演しているのも面白いね。
やくざ坊主が、ダークヒーローとして女を手篭めにするのも厭わないのに対し、今役の極悪坊主はあくまで女性の味方。スケコマシを悉く退治するぜ。

娘を手篭めにして女郎屋を営むヤクザ(エンタツ)に、裏で手を組み仏派を則ろうと悪巧みする僧侶(小松方正)。
ヤクザの下で働きながらも、年季明け近い遊女との恋に組織を抜けようとする青年を助け、極悪坊主が悪事を裁く。

まず基本的に女好きだし博打好き。でも無理矢理女は抱かない。無理矢理スケコマすことを何より嫌う正義漢。でも檀家の未亡人はお経が鳴り響く境内で口説き落としてヤッちゃう。

また何故か寺では少林寺拳法のような空手の様な武術が行われてる。
お陰で腕っ節も強い。チョップ1発で顔面血まみれだ。
そして冒頭で一悶着あった際に助けてあげた僧侶(文太)が何故か若山極悪坊主に対抗意識を燃やし対決を挑む。

エンタツに対し、盲目の按摩に変装して潜り込み借金の証文などを奪い取るシーン。完全に座頭市だ。ちょくちょく座頭市のパロディやるよね(笑)
更に、証文を受け取った後に按摩の代金まで請求するのは思わず笑った!
女を食い物にする悪漢に正義の鉄槌!チョップに目つぶし!惜しむらくはもっとアクションが欲しかったな。
文太とも空手対決で決着。目つぶしの後に7〜8発はトドメさしてる(笑)

東映ならではの極悪俳優の熱演にフラストレーションを上げに上げ、暴力パワーで解決の単純展開が逆に清々しい。ジェットコースターのような爽快感。
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