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ラスト・マップ/真実を探してのcatmanのレビュー・感想・評価

3.5
ネタバレあります

父子関係の修復・家族再生をテーマにしたロードムービー。手堅く纏められているものの、何かもうひとつ本作ならではの突き抜けたイビツな部分が欲しい。KFCラリーとか愛犬の遺灰とか音楽好きとか脱獄犯とか、それぞれ面白そうな設定がさほど効いてないのが惜しい… 私にとって最大のフックはマイケル・ケインとウォーケンの共演。二人が親子って設定はトリッキー過ぎるんじゃない?と思いながらも、ファンにとってはやっぱり嬉しい。但しこれもケインが序盤で早々に退場してしまうので非常に勿体ない。主人公のジョシュ・ルーカスは上手い。マライア・キャリーによく似た幼い子役の少年が愛くるしい。思えばデンマーク人のとぼけた看護師以外に女性が殆ど登場しないのも深みに欠けると感じる要因なのかも。岩の上で最高のファックをして産まれたのがお前だ、なんて言うターナー(ウォーケン)の女性感もなんだか変なんだよなぁ。あとオンボロのワーゲンはウェザリングやり過ぎなのでは。

旅の途中で、虐待されている可哀想な犬をターナーがかっさらうサイドエピソードが一番良かった(^^)
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