ちろる

13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティのちろるのレビュー・感想・評価

4.0
いけてない13歳のジェナ。
大人の雑誌を見て早く自分も恋とキャリアの30歳になりたいと願ってる。
幼馴染のマットは自分と同じくいけてないぽっちゃりな男の子だけど、気心知れてて、ジェナの「早く大人の女性になりたい!」という切実な願いを知っているのだが、ある13歳の誕生日の日に驚くべきことが起きる・・・

セクシーで大人の女性!という印象のジェニファー・ガーナーがなぜか少女にしか見えないというかなりしっかりとしたラブコメディ。
アメリカではスマッシュヒットだったらしいのに、なんでこんなのが日本劇場未公開だったのか、、もったいない。

子どもの頃の願い事なんて、今思えば先のこと考えない無責任なもの。
切実じゃないのがほとんどなのだが、ジェナの「大人の女性になりたい!」ってのはわりと切実で、そのせいで叶ってしまったのかな?
とはいえ、やはり内容は実際叶ったら困ってしまうものなわけで、案の定ジェナは突然ニューヨークのど真ん中で、ファッション誌の会社の中心人物として働くことに。

これは所謂女性版「ビック」に近いのかな?
初めは難しいことだらけの仕事に右往左往するのだが、子供心ならではの純粋さでさまざまなピンチを乗り切り、なんとか生き抜いて行く。
ただ、突然30歳の自分にタイムスリップするわけで、17年間という長い時間の記憶がすっぽり抜けてるのは困るわけで、知らない同僚、知らない親友、そして知らないセクシーな彼氏とめまぐるしい派手なライフスタイルに動揺。
13歳の時はいつだって近くに幼馴染のマットがいてくれたのに、ようやく会えたマットはなんかよそよそしくて、その理由がわからない。

マーク・ラファロって決してイケてる容姿ではなく、このマーク役にハマってましたが、ギラギラしてるジェナの周りの人間よりも地に足がついていて、とても大人でやさしいからだんだんとカッコよく見えてくるのが不思議。

大切な存在って一度失ってみないとわからない。
自分にとってなくてはならない存在はちゃんと見極めないとだなと改めて思いました。
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