とらキチ

少林寺怒りの鉄拳のとらキチのレビュー・感想・評価

少林寺怒りの鉄拳(1977年製作の映画)
3.5
サモ・ハン・キンポーの主演で初監督作品。
清朝時代、満州人の悪漢たちに父を殺された米六(サモ・ハン・キンポー)は、少林寺の高僧・三徳に命を救われ、少林寺へ修行に出される。米六は修行に励み武術の腕を上げるが、復讐心を抑えられずに下山する。道中、米六が立ち寄った町では、悪徳役人を兄に持つその満州人の悪党達が暴虐の限りを尽くしていた。
広東語の原題が「三德和尚與舂米六」。サモ・ハンを救い出すこの三徳和尚こそ、あの名作「少林寺三十六房」の主人公である三徳と同一人物だと思われる。演じている役者も違うし両作品間に繋がりは無いけれど。
CS放送時のレイティングがR15+相当となっていて、なんでだろう?と思っていたら、劇中いきなりのレイプシーン!しかも「そこまでねちっこく、しつこく表現する必要がある?」って言いたくなるぐらいのヒドい描写だったし、他にも遊廓でのシーンもあったりして結構な割合でオッパイを出してきていた。
ストーリーそのものは典型的なカンフー時代劇系で、悪漢が非道を重ね、それに対し怒りを爆発させる主人公の悪漢退治。若かりし日のサモ・ハンのキレキレのカンフーアクション!それにメイクとかも目張りとか入れているようで、男前でカッコイイ!三徳和尚が、相手を倒す(殺す)たびに「阿弥陀仏」と唱えるのが結構シャレになってなくて面白い。
よく見ると、ディーン・セキら、後々の香港映画スター達が多数出演したりしている。そして、そんな悪漢満州人たちの中に、リアル“ラーメンマン(by キン肉マン)”みたいな風貌の人物がいたのには、爆笑してしまった。
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