ベビーパウダー山崎

ライト・ブラストのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ライト・ブラスト(1985年製作の映画)
3.5
どうでもいいカップルの濡れ場からはじまり、その裸の男女が殺人光線でドロドロに溶けていくまでが早い、セックスと死を開始5、6分で描いてしまうカステラッリの豪腕ぶり。雑なアクションと暴力は雑だからこそリアリティがある、実際に怪我人が出ていたらしいので、フィクションだからといって演じているのは人間で、カステラッリの映画で油断していると死ぬ、物語を超えた無駄な緊張感。ブルドーザーに車ごと潰されそうになったり、彼女もあっさり殺されたりして作り手がキャラクター(その世界)に愛情の欠片さえ持たない映画は、純粋に娯楽を追及して甘えがないから古びない。面白いよ。