いの

ブロンドの恋のいののレビュー・感想・評価

ブロンドの恋(1965年製作の映画)
3.7
チェコの映画といわれただけで、心惹かれるようになってきた者です。前半のコメディが特に好き。サエナイ人たち、だけどキュートな人たちがいっぱい出てくる。田舎の製靴工場で働く2000人の女の子たちは、テキトーな理由をつけて仕事をやめ都会に行ってしまうから、それを阻止する為にはこの地で男性と出会わせなければ! との理由で開かれたダンスパーティー(ダンスパーティーというイメージからは程遠いダンスパーティーです)。そこでの駆け引きが面白い! こっそり外してポケットに入れたはずの結婚指輪が転がっていく一連のシーンがめちゃ楽しい。あの男性は退場するまですんごいナイスだったな。女の子たちのトークもいいね。狙った女子をなんとか落とそうとするピアノマンのおかしさは、観ているこちらはおかしいけれど、当人は必死。後半はアイタタタタ・・・。 監督の視点は優しいんじゃないかしら。そんな風に感じました。終わりが始まりとつながっていて、エンディングとオープニングを何度もリピート鑑賞した。
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