理想的な夫を選ぶ目を養うためにバケツいっぱいのキノコの形を丹念に調べるオシュチレーチェ、小枝のようにか細いオシャニクを豊満な体にするため、裸の体を布で拭くまじないを施すオカナイおばさん、友だちにそそのかされ、夫の股間の匂いを嗅ぐことで浮気の確証を得ようとするオーニャ、夫に想いを寄せる醜い森の精霊に呪いをかけられてしまうオロプチー、男の亡霊たちの気まぐれにのせられて、裸で踊る姉たちを目撃する少女オルマルチェなど・・・。名前が“O”から始まる24人の“娘たち”の「生」と「性」の物語が幕をあける。彼女たちの物語は、やがて一つの車輪となり、季節を巡り、人生を巡る。
月の雫の霜が降り始める雪待月の11月、「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻ってきた死者は家族を訪ね、一緒に食事をしサウナに入る。精霊、人狼、疫病神が徘徊する中、貧しい村人たちは「使い魔…
>>続きを読む19歳の青年・エロイは、父が亡くなったショックから夢遊病を患ってしまう。悲しみと病に苦しむ彼は、ある時、ミステリアスな年上の女性・エルビラと出会った。エロイは肉体関係を持つに至り、彼女との…
>>続きを読むブータン仏教界の高僧にして、『ザ・カップ:夢のアンテナ』(1999)などで国際的に知られるケンツェ・ノルブ監督が、ブータンの伝統音楽や舞踊などを満載して謎の儀式を前衛的に描く不思議な寓話。…
>>続きを読む世界に点在するさまざまな風習や因習。時にそれらは見る人に奇妙さや、目を覆うような残酷さ、エロティシズムを感じさせることもある。マンハント、高級ゲテモノレストラン、牛の首を切る祭りなど、文明…
>>続きを読むグアテマラの高地。マリアは、火山のふもとで農業を営む両親と共に暮らすマヤ人の少女。父親は生活苦から、マリアを地主の後妻に嫁がせようとしていた。ところがマリアは、農園で働く青年の子を身籠って…
>>続きを読むカフェ・エデンにたむろするパリの学生たち。倦怠と退廃、リビドーが充満するコミュニティに、 突如現れた男が話す、知らない遠い国の話…。豪奢に浪費される極彩色、儀式のようなSM遊戯。“『不思議…
>>続きを読む中世の騒乱と肥⼤した信仰。少⼥マルケータの、呪われた恋―― 映像化不可能と⾔われた同名⼩説を、チェコ・ヌーヴェルヴァーグの巨匠フランチシェク・ヴラーチルが映画化。チェコ映画最⾼傑作と⾔われ…
>>続きを読む