働かずに娼婦のヒモとして生きるアッカトーネ。
そんなときに出会った女と再起を図るも…。
戦後に生きる底辺の中の底辺。
クズは結局はクズである。
働いたら負けを全身で体現。
一度こうなると抜け出すの…
傑作。働いたら負けを体現するクズのお話。
奇しくも道に立つ娼婦のショットが一番決まっている。
仕事へ行った日の夜にクズ側の自分の葬式に出るというのが馬鹿馬鹿しくて好き。
「もう少し明るいところに…
短文感想 65点
イタリアの鬼才 パゾリーニ監督の初長編作。パゾリーニの生の三部作と言われるブルーレイboxを買ってしまったので、その前座として鑑賞。どうしても、パゾリーニ=ソドムの市というイメージ…
映画を撮るために映画を見たらしい。
パゾリーニ「カメラが揺れずに動いてるぞ、あれはどうやって撮ったんだ」
ベルトルッチ「はい、レールというものがあるらしいです」
パゾリーニ「じゃあ、お前そのレ…
ローマ市街に住む、下層のプロレタリアート。女に稼がせ、ヒモである事に誇りさえ感じるダメ男。そんな青年が純粋無垢な女性に恋をし、変わろうとする。現実は厳しく、残酷で容赦ない。身に染みた生き方が、人をい…
>>続きを読むローマ市街のスラムはクズ人間の巣窟と化していた。そのクズ人間の中でもクズ中のクズと呼べるのがアッカトーネ(乞食)であった。
アッカトーネの餌食となった女性は片足不自由であろうと無理矢理売春させられ…
ローマの貧しい暮らしとはこういうものなのか…。
アッカトーネが河原で顔に砂?をつけはじめたとき何やってんだこいつ?と思ったけど、そのあとの「俺の顔に泥を塗りやがって!」というセリフで笑った。「顔に…
☆ロッセリーリかパゾリーニか?
イタリア人監督で認めるのはロッセリーリとパゾリーニだけだ、とベルトルッチは言ったらしい。この無邪気であまり報われない発言はまずもって、周知のようにゴダールとヌーベル…