ノッチ

リトル・キョンシー/幽霊王子のノッチのレビュー・感想・評価

2.0
時は17世紀。

反朝派の自爆テロによって清の王子7人が死んでしまう。

200年後、7人の王子が眠る墓で1人の女が刺し殺される。

その女の血によって王子たちはキョンシーとして蘇るが、殺された女の身の上に同情した王子たちは、彼女を死に至らしめた者たちへの復讐に協力するのだった。

80年代、キョンシーブームに乗っかったパチもん映画の1つ。

女性の悲しみの血が流れたとき、7人の王子が蘇る。

内容は簡単に言うと、現世に復活した7人の王子達が女性の復讐を手伝うというもの。

この作品は、キョンシー映画ファンにはあまりウケが良くない作品みたいですね。

というのも、本作はぜんぜんキョンシー映画らしくないのである。

本作の主役である王子たちは血色が良く、キョンシー独特の手を突き出してピョンピョンと飛ぶ動作はたまにするが、普通に喋ったりするので、まったくキョンシーには見えないのだ。

そもそも霊とキョンシーの定義がとても曖昧でよく分からないんですよね。

はっきり言って内容も濃い作品とは言えない。

全体の3分の1を回想シーンに割り当てられ、他がおざなりになっている印象かな。

最後の戦闘シーンも使い回しのリピート再生してるので、製作側が途中でめんどくさくなったとしか思えない。

ただ、キャストは何気に豪華で『幽幻道士』のチビトラ役の男の子、『新・桃太郎』のキジ丸役の女の子(可愛い!)。

悪党役には、ジャッキー・チェンの映画とかにも出てるタイ・ポーなどなど、豪華な面子を起用している。

なんだかもったいないですね、いろいろと。
ノッチ

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