あしからず

続十代の性典のあしからずのレビュー・感想・評価

続十代の性典(1953年製作の映画)
3.6
保健体育の時間に上映したい映画暫定3位。女学校を舞台に望まぬ妊娠がテーマとなっている。
あややの制服姿がかわいいシリーズ。
前作と話は別のスターシステム制。

若尾文子をはじめ、南田洋子や嵯峨三智子、小田切みきや三宅邦子、伊藤雄之助など見知った人々が登場する。
落し物を届けた男に乱暴され妊娠してしまった南田洋子が、クラスの劇で純潔の乙女ジャンヌダルクを演じる展開が皮肉的。
現代の魔女裁判のようなクラスメイトからの追求で「私たちの神聖な教室」という言葉を何度か聞き、当時の貞操観念と現代の価値観の違いをみた。例えそれが自分の正義を正当化するための言葉だとしても。
あと学生たちが純喫茶でダンスする所も当時ならでは。

あややは南田洋子の親友役。今回は牧場を転がるシーンのおみ足がまぶしい。
若尾さまの色気は爽やかでいいなあ。
甘え上手な演技の上手さも既に魔性性を発揮してる。テヘペロと舌を出す仕草は昭和的だけどあややがやるとキュン死に。

最後はほたるの光でお別れと、学園ものとしてすごく良い作品じゃないかなと思う。
あのレイプ犯に社会的制裁を加えてから保健体育の授業で流したい。
レイプ人ずっと川崎敬三め…と思ってたら長谷部健というそっくりさんだった。敬三ごめんね
あしからず

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