確か2回目の鑑賞。
なにしろ前に観たのがだいぶ前なので漠然としたイメージ以外はすっかり忘れてたんですが、改めて観てみるとそうかこんな話だったんだなあという感じで結構楽しめました。
なにしろ新書判の小説4冊分の内容を詰め込んでるという事で、壮大な設定、多数の登場人物、史実と空想が絡む長スパンな時間軸、と色々濃い要素満載な話のわりにはあっさり目な鑑賞感も納得のダイジェスト的映画だとは思うんですが、だいぶ駆け足で色々省略感がありながらも物語的な起承転結は尺の中にちゃんと収めてあると思いますし、今の時代ならネット検索でざっくり前提知識を押さえた上ででも観れば娯楽として普通に観られる作品なんじゃないかなと思います。
魔人・加藤のビジュアルを初め、後々の作品に多大な影響も与えたある意味オタクのオカルト基礎素養的な作品でもあり、広大なオープンセットや豪華キャスト等、バブル期的な豪勢さも感じられる映画なのではないでしょうか。
原作の同じ部分を今度はちゃんと尺を取って映像化したOVA作品もあるみたいなので、機会があればそちらも観てみたいなと思いました。