トレスポ × ポスト・タランティーノ × 渋み
一見ノワールでも始まったのかと思うモノローグから語られ始めるジャンキー界隈『トレインスポッティング』的日常から、タランティーノからの影響を感じさせるプロットや展開、ネタバラシパート的オチの付け方含む話運び。
ダニー・パーカーはラリっていて、トム・ヴァン・アレンはトランペット奏者。どちらが先でどちらが後か？あの日の何もできなかった自分への後悔から、復讐のためにそうすることを選んだタレコミ屋(rat)として民間人の潜入捜査。この一見ブッ飛んだ役柄を見た目もすごい振り幅で演じるヴァル・キルマー、彼の演技派な面と格好良さどちらも味わえる一度で二度美味しい作り。
ヴィンセント・ドノフリオもノリノリにプーベアを演じている流石の存在感。他の脇を囲むキャストもなかなかにいい。持つべきものは友。8だったか9だったか？どちらでも構わない、だが生き続ける。渋い感じに終わっていくのも美味しい。
♪Let Forever Be
Doesn't matter.
You decide.
Am I dead?
"人間は万物の尺度"
勝手に関連作品『トレインスポッティング』『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『ラッキーナンバー7』『メメント』
