このレビューはネタバレを含みます
【 復讐に賭けた男の悟り 】
逆行型で、展開が進んでいくと同時に理解も深まる感覚がすごくおもしろかった。
冴えない麻薬中毒者と思いきや、すべては計算した上での、つまり復讐のための演技であったのは、やられました。
最後の炎より熱き真の友情には、文字通り心熱くなった。
ひとりの人間にはいい奴やわるい奴、色々な奴が存在するという奥深い哲学を堪能できた。
愛する人を救えなかった悩みに悩む復讐者は、最後の最後で己の悩みを紐解いた。
「人間は万物の尺度である」
確かにその通りだと思う。