2022/11/28鑑賞。38点。
「友達は選べ。頼られてたとしてもだ」
ディーン・ウィンチェスターの敗北。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
21歳の誕生日を迎えた大学生のジェイク(演. ジェンセン・アクレス)は、ビッチなライフスタイルを送るダコタと喧嘩っ早いトラブルメーカーのコンラッドと連んでいる。
誕生日パーティーを開いた後、コンラッドが【パスウェイ】というゲームがあることを教える。
そのゲームはインターネット上の【パスウェイ】というサイトで行うものであり、人の名前を入力するとその人の情報や秘密が開示されるのだ。
コンラッドに勧められ、ジェイクとダコタは【パスウェイ】をプレイしてみる。
ジェイクは、バイト先のパソコン販売店を突然クビになる。店長の甥が刑務所から出所して店で働くので、ジェイクは不要だと言い出したのだ。
腹を立てるジェイクに一本の電話がかかってくる。電話主の話す内容から【パスウェイ】の関係者だと気づいたジェイクは、「【パスウェイ】を続けたければ、今の気持ちを教えろ」という問いに対して「店長が死ねばいいと思ってる」と答える。
翌日、パソコン販売店が閉店後荒らされる。前日クビになったジェイクが疑われるものの、監視カメラを見たところ店長が数名の男たちにパソコンを盗むよう指示している映像が見つかった。
ジェイクは逮捕されず、代わりに店長が逮捕される。
コンラッドにも【パスウェイ】からの電話がかかってくる。
「お前が精神的に参っていることに、誰も気づかない。誰もお前には興味がないから」
覚悟を決めたコンラッドは、以前から自分を馬鹿にしていた学生・タリウスを射殺し、その場に居合わせた彼の恋人も殺害。その後、タリウスの部屋で自殺する。両耳に鉛筆を刺し、舌を切り取るという想像を絶する死に方だった。
親友の死で失意のジェイクは、施設で入院する母親に面会に行く。そこには、以前パソコン販売店で客として来た女性・マリソルが看護師として働いていた。ジェイクとマリソルは意気投合し、連絡先を交換する。
そんな中、ダコタが大学教授を殺害した後、自殺する。ダコタは以前から教授にセクハラをされており、そのことに悩んでいた。【パスウェイ】は、ダコタがひどい家庭環境で育ったせいでビッチになり、やり捨てされ続けていると挑発し、感情的になったダコタが事件を起こしたのだった。
相次いで友人を失ったジェイクは、以前マリソルとデートしたタトゥーショップで、悪魔崇拝のタトゥーを入れた彫り師に会いに行く。
彫り師は、女漁りのために悪魔崇拝者の集まるパーティーに参加したことがあると明かし、かつて悪魔崇拝者たちの指導者だったライス(演. ウィリアム・サドラー)の居場所を教えてくれる。
ライスに会いに行ったジェイク。
彼から「【パスウェイ】とは、元々【悪魔】と【悪魔の器になる人】を結ぶ線のようなもの」を指していたと教えられる。
かつてライスは、ケイターというホームレス同然の男を弟子にして悪魔を呼び出す方法を教えた。だがライスは、ケイターが手に負えないほど危険な存在だと気づいて彼をカルト教団から追い出した。その後ケイターは、ライスの妻と胎児を生贄にして悪魔との取引を成立させ、富豪に成り上がったのだ。
ケイターは富と権力を維持するために悪魔の僕として生きることを選び、【パスウェイ】をゲーム化してインターネット上に展開。それによって悪魔は自由自在に移動できるようになり、人を誘惑できるようになった。
話を聞き終えたジェイクが帰宅すると、ケイターが姿を現す。
ケイターによると、悪魔がアンという女を妊娠させて生ませた子がジェイク。悪魔崇拝者だったある夫婦が悪魔崇拝をやめ、まだ赤ちゃんのジェイクを連れ去ってケイターから逃れた。そして、その悪魔崇拝者の夫婦こそが自分を今まで育ててくれた両親だった。
ケイターの口から真実を聞かされたジェイクは、実母であるアンもまだ生きていることを知り、彼女の暮らす家に向かう。
アンを見つけたジェイクは彼女を殺害しようとナイフを構える。するとアンの姿が変わり、その姿はマリソルになる。
アン＝マリソルであり、ジェイクが好きになったマリソルは実母・アンだったのだ。
アン(＝マリソル)は人間の血を盃に注ぐと「血を飲み干し、悪魔として生まれ変われ」と要求。ジェイクは頑なに拒むが、アンは無理矢理血を飲まされて気絶する。
目覚めたジェイクは、マリソル(の姿をしたアン)と両親を殺害した犯人として警察に逮捕される。ジェイクは血を飲まされながらも固い意志を貫いて悪魔にならなかった。
その代わり、悪魔は言うことを聞かなかった彼への復讐として愛する者を奪うことにしたのだった。
