リコ

ギャンブル・プレイのリコのレビュー・感想・評価

ギャンブル・プレイ(2002年製作の映画)
2.5
大好きなニール・ジョーダンの、そこそこな映画。
周到な計画に見せかけて、最後らへんはぐじゃぐじゃになってしまって、噴飯ものだ。
"フィリッパ"の扱いも、クライングゲームは本当にアンタが書いたんか?と疑いたくなる雑さヒドさだ。ストップモーションもやたら多すぎて煩い。

とはいえ、役者は皆いい面構え。
酔いどれ賭博師ノルティはガキんちょでも判る渋さだし、エレキをかき鳴らすダウナーなクストリッツァには惚れ惚れするし、一瞬だけ登場するレイフ・ファインズはそこだけ空気がエロすぎて鼻血ものだし、チェッキー・カリョ刑事とノルティのブロマンスは、さすがクライングゲームの監督!と叫びたくなる絶妙さだし。
それに対する若手はやや分が悪かったか。ナッサ・クヒアニチェは紅一点で頑張ってるが、如何せんクスリでぐちゃぐちゃになるような情けないヒロインは、フィルムノワールには無用です。サイード・タグマウイもナッサちゃんと周りのイケ渋おじさんたちに喰われ放題だった。眼光の鋭さは、幻のDボイル版007の悪役に内定していただけあり、強烈な印象はある。(つまり、この映画が15年後に作られていたら、サイードの役はラミ・マレクがやってたかも??←違う)(でも雰囲気はちょっと似てる)
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