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ステイト・オブ・ウォーのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ステイト・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フォークランド紛争が題材で、退役軍人のPTSD/自殺を通した反戦映画。
重ねて珍しいのはアルゼンチン軍視点というところ。
1982年3月19日、軍事政権下のアルゼンチンが領有権を主張しフォークランド諸島に軍事侵攻。
これに参加するアルゼンチンの若者たち。
狭いタコ壺と飢餓とパワハラ気味の未熟な指導で疲弊しきっていたところで、イギリス軍の圧倒的物量の攻勢がはじまる。
パワハラとも取れるギリギリな指導を士官がしてるんだけど、新兵を受け持つことになって焦っているのか、指導経験不足なのかわからないのがリアルで恐い。たとえば日本で戦争が始まって、志願なり徴兵なりが始まったときに似たような状況になることは十分に考えられる。
竹島問題を抱える日本がフォークランド紛争から学ぶことは多い。
薬物とアルコール依存から自殺したかつての戦友と果たせなかった約束――戦地で見失ったままになっているもうひとりを探しに行くたびを、ひとりで行って、残っていたタコ壺から遺品が出てくるくだり(で、主人公が泣く)は名シーンだった。
フィルマークスもアマゾンも異様に点数低いけど、これはちゃんとした映画だし、見ごたえもあった。
面白かった。
mh

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