カカヲ

ポゼッションのカカヲのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
4.5
邪悪な存在の創造

監督/アンジェイ・ズラウスキー
   
なかなかに難解!
伏線がありすぎて
回収が追いつかないw

単純に見れば、
アレのアレが良すぎて
とち狂っちゃった女の話。
なのだけど、、、

根本にあるのは
男と女、子供の存在、
神の存在、悪魔の存在、
宗教、戦争、死
広い意味でこれらののPOSSESSION
(所有,所持,占拠)

独自の哲学による独特な世界観!
観る者を確実に選ぶ不条理ホラー! 
見どころありすぎてこっちが狂いそうw

興味深いのは、
現実的でない事が
現実的に描かれている事

登場人物以外あまり人の気配を感じないため
個、それぞれの存在が際立ち意味を持つ

印象的なシーンも盛りだくさんだが
やはり、
地下道の長回しのシーンはトラウマ級だ。

個人的にツボなのは
ミートチョッパーの場面
何か起こりそうでゾワゾワがヤバかった。

葛飾北斎の春画をイメージするシーンは
誰もが一生忘れないであろう名場面だ。

狂いまくった美しき女性
イザベル・アジャーニ
彼女を観るだけでも価値がある作品

狂気に取り憑かれ、
狂気が支配する、ど変態映画!

息子のボブが
お風呂に入っているシーンが多いのも
大いに意味があるのでは?
セリフも含めて
全てを注意深く観ることで
ラストシーンも納得?出来る?かも?


この映画の全てを
強い酒でも飲みながら語らいたいw
カカヲ

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