りんごチャン

ポゼッションのりんごチャンのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
3.9
やっと届いた。

体力消耗作品。完全憑依の全キャストに脱帽。

ただの夫婦の不倫問題とは思えない不穏な音楽とイザベル・アジャーニの妖艶さで早々から前のめり状態。アジャーニ演じるアンナの妖しさがどんどん増して最強に達する地下道シーンは救急搬送レベル。汚いものさえ美しく見せる数少ない女優として認定。個人的にはハインリッヒ役のハインツ・ベネントの絶妙な妖しさと最後の姿も印象的。

不穏まみれの展開と登場人物(※一部は非人物⁈)に最後まで振り回されっぱなしの2時間。不覚のまま従僕になり下がった男たちの魂は不朽不滅なのか…

正直よくわからない部分多し。でも嫌いじゃない。東欧出身の監督って歴史のせいなのか一段上の世界観をお持ちのようだ。