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ラプソディーのJeffreyのレビュー・感想・評価

ラプソディー(1954年製作の映画)
3.0
「ラプソディー」

冒頭、南仏リヴィエラ。裕福な若い女性。2人の音楽家、一方を選ばなくてはならない運命、美しいハーモニー、バイオリニスト、彼の海外留学、同行、才能、気のないフリ、避けようのない葛藤、本当の愛。今、ロマンチックな物語が幕を開ける…本作はチャールズ・ヴィダー監督による感動的で美しいロマンチック映画で、エリザベス・テイラーが心の音楽をロマンチックに奏でてくれた1954年カラー映画で、シネマライブラリーから国内初ソフト化され今回DVDにて初鑑賞したが面白い。さて、物語はルイズが、愛する2人の音楽家のうち、一方を選ばなくてはならない裕福な若い女性。美しいハーモニーを求めて奮闘する。最初に好きになった相手は熱心なバイオリニスト。彼の海外留学に同行し、そこで才能あるピアニストと出会う。

当初、彼は彼女に気のないフリをする。やがて、様々な出来事や思いが膨らみ、避けようのない葛藤が生じる。2人のうち、彼女が本当に愛しているのは?彼女にふさわしいのは?その答えはどちらも同じ男性なのだろうか?…と簡単に説明するとこんな感じで、ミュージカル映画のマエストロ、ヴィダーがよどみなくメガホンをふり、パリ、チューリヒ、サンモリッツ、ローマなどロマンチックな場所で撮影が行われたのが有名で、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ベートーベンの協奏曲が響き渡る本作は、感動的で美しいメロディーのおもてなしを提供すると日本で絶大に人気を博した1本である。 

音楽が素晴らしいのとエリザベス・テイラーの芝居と美しさに脱帽する。彼女の黒髪に黒のドレス、黒の眉毛に真っ赤な口紅、頬にぽつんとあるほくろ、デコルテを強調した肩と胸、最高にエレガントでグラマラスである。あのバイオリンをレストランで男性たちが一斉に弾く迫力は良かった。そういえば同じくヴィダーの「生きる死骸」も今年シネマライブラリーからDVDを購入して鑑賞したがよかった。
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